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FUKUSHIMA DOYUKAI 福島県中小企業家同友会 福島支部
樅山 和宏

ていねいに、まっすぐに。おいしさは、ひとしずくの情熱から。

樅山 和宏

樅山果樹園 代表

「えっ?えーっ。『経営者ストーリー』に私がですか?」

「いやいや。あ、はい」

とまどいながらも電話1本で取材を引き受けてくださったのは、樅山果樹園代表の樅山和宏さんです。

老舗果樹農家の誇りと覚悟

樅山果樹園は、明治30余年から続く老舗の果樹農家です。その5代目として、大学卒業後に就農し、20年以上さくらんぼやもも、りんごの生産に向き合ってきました。

果樹園の朝はとにかく早い!朝5時にはスタッフのみなさんと一緒に収穫を開始します。広大な畑で、6月のさくらんぼに始まり、12月のサンフジの収穫までの約半年間は、多忙な時期が続きます。また、それ以外の時期にも美味しい果物をつくるための作業が沢山。作業の手間暇を惜しまない、手を抜かないのが樅山果樹園のこだわりです。

「その分、休みは少なくなっちゃうけどそこは妥協しない。プロの果樹農家として土づくりにもこだわり、一度食べたら忘れられない果物を作り上げる気持ちで取り組んでいます」と少し照れながらおっしゃっていました。

同友会で広がった視野

「普段は人より木と対話することが多いので(笑)、人前で話すことが苦手」と話す樅⼭さん。同友会には2015年に⼊会しました。⼊会直後は発⾔する前に頭が真っ白になって困惑していたそうです。

しかし会に参加することで考え方や見方が変わったといいます。「特に『きょういく』は〝共に育つ〟ことだと知って衝撃的でした。学びや気づきを通して視野が広くなった気がします」現在、樅山さんは支部理事として活躍中です。

日々自然とのたたかい

農業は天候に左右されるため、近年の⾼温やゲリラ豪⾬などは深刻な問題です。⾍の⼤量発⽣の原因にもなるため、⽣育が思うように進まず苦労が絶えません。

福島の桃の価格は震災前よりも価格上昇していますが、資材価格の⾼騰も影響し、思うように利益に繋がらないのが現状です。

また、果物の価格⾼騰に関しては果樹農家の廃業で、絶対的な生産量が減っていることも価格上昇の理由かもしれません。となると樅山果樹園の6代目は?とお聞きすると「正直自然相手だからキツイ仕事だし…。それでも、子どもが継ぎたいと言ってくれたらいいなぁ」と樅山さん。

畑で広がる未来図

「今後は、農業体験はもちろん、畑でBBQやキャンプなど、多くの人に畑と触れ合う機会を増やしていきたい。また、就農希望者で悩んでいる方がいれば、微力ながら相談にのりますのでご連絡ください」

真っ黒に日焼けした顔で穏やかに取材に応じてくれた樅山さん。頼まれごとは断らない精神で、ご自身が思っている以上に周りから頼りにされ、応えていらっしゃいます。

そんな樅山さんこだりの果物は、間違いなく一度食べたら忘れられない味です。

レポート/佐藤 慎子さん(合同会社のりぷろ 代表社員)

福島市の西側、果樹畑が広がる通称・フルーツライン沿いに、樅山果樹園直売所「よつ葉のクローバー FARMERS GARDEN」があります。新鮮な旬の果物のほか、休憩スペースでは、果物を使った季節限定のドリンクやアフタヌーンティーメニューが楽しめる、人気のスポットになっています。

WEBサイト https://momiyamakajuen.com